イスラム教国 モロッコ ラマダン中の旅行

イスラム教は年に一度、約一ヶ月ラマダンと言う断食を行います。

断食と言っても何も食べれない訳ではなく、日没後から日の出までは飲食出来ます。

ラマダン中は、もちろん日中タバコもダメ。

イスラム教徒はお酒もダメなので、お酒に関してはラマダン時期関係なくモロッコではなかなか手に入りにくいし高いです。

ラマダンの時期は毎年違って、イスラム歴で9番目の月らしい。

今年2018年は5月15日から6月14日。

私たちが旅行した時期(ドイツのフィングステン休暇)と丸かぶりでした。

年によっては真夏の猛暑の時期になる事もあるので、それよりはマシで良かったです。

もちろん私たち旅行者は日中も飲食出来ますが、空いているお店が限られているし、周りの目があるので一応気にしながらの方がいいです。

一度ラマダン中だとすっかり忘れて公共バス内で水を飲んだらすごいにらまれたので、旅行者も気遣いが必要です。

ラマダン中はみんなイライラしてると聞いていましたが、それは思ったほど感じなかったです。

たまーに激しいケンカしてる人達はいましたが。。

モロッコ人から聞くとこの一ヶ月は心が洗われるそうです。

ラマダン中はやっていないお店もあるけど、お土産屋さんやレストランは普通に空いているお店も多いので、食に困る事はありません。

ただラマダン明けの日没後の19時半前後にはみんな家に帰って家族と、彼らにとっての朝ごはんのハリラというスープを食べるので、どこも18時半頃には一度足早に店じまいをして日没を待ちます。

ラマダン明けの準備のために夕方頃から市場は混雑し始めます。

モロッコ人が大好きなパンがバカ売れしていきます。

菓子パンやホットケーキのような焼きたてパンやフランスパンなど。パンばっかり!!

あと、ものすごい甘いお菓子も大量に売られています。

甘党の私でも食べられないくらい甘いです。食べた瞬間むし歯になりそうな甘さでした。

そして、日没前になるとさっきまで賑わっていた街もシーンと静まり返ります。

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そして日没の合図(鐘やお経みたいなの)が流れた瞬間、みんなハリラというスープから食べ始めます。

断食後に胃に優しい野菜のスープです。

味もお店によって若干違います。これは初日に食べた地元の小さなレストランのハリラ。

でも、レストランでもカフェでもリヤドでも砂漠でもこの時期はハリラスープばっかりです!!

これはリヤドのお母さんが出してくれたハリラ。優しい味でこれが一番美味しかったです。

これはローカルなカフェのラマダンセット。

日没後、男の人ばっかりカフェに集まってすごい勢いでハリラと甘いお菓子とパンとゆで卵を食べて、あとはエスプレッソでずーっとしゃべってます。

そして最後はサハラ砂漠で出てきたハリラスープ。

とメルズーガのホテルで出て来たハリラ。

最初はすごく美味しいと思ったけど、さすがに3日目辺りから飽きてきて。。

きっと日本人の味噌汁とかお吸物感覚なんだと思うけど、もう食べたくないです。。

ラマダン中の朝ご飯が終わると、20時半頃から22時頃までまた営業を始めるお店もあります。

夜遅くまで子ども達も街で騒いでたり、23時頃までは賑やかです。

ラマダン中の旅行は、お店の営業時間など通常と異なって不便な事もあるけど、異文化、異宗教を目の当たりに出来て良い経験になりました!!

深夜2時3時までモスクでお祈りしてたり、街中にお経のようなお祈りの放送が流れてて夜中も起こされてなかなか寝れないけど、みんな宗教に熱心だなぁ、と日本では考えられない状況を間近で見られて良かったです。

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