ドイツの音楽大学事情(Kontakt Studium 聴講生)

ドイツの音楽大学の制度の1つに、Kontakt Studiumという、いわば聴講生制度がある大学があります。

このKontakt Studiumがある大学は少ないのですが、シュトゥットガルト国立演劇音楽大学はこの制度があります。

正規の学生でなくても、この聴講生になれば、メリットはたくさんあります。

まず、大学の講義は全部聴講出来るし、図書館や練習室の使用も出来ます!

正規の学生のように年齢制限もないので、学生をするにはちょっと年齢オーバーの人もこのKontakt Studiumを申し込むことは出来るんです。

また、教授の個人レッスンもお金を払えば正規の学生と同じように定期的に受けられます。

受験がうまくいかなかったり、卒業してからも、どうしてもこの先生に習いたいという人には、殆ど学生と変わりなく授業やレッスンを受けられるので、ドイツの音大で学びたい人や先生のレッスンを受けたい人、または次の受験の準備のためにはとても良い環境だと思います。
この聴講生のデメリットは、学生より学費が高いことと、個人レッスンの度に先生と学校にレッスン料及び手数料を支払わなければいけないこと、そして外国人はビザの申請に、学生より少し時間がかかります。

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学費が高いと言っても、もちろん日本の私立の音大よりは安いですし、夏期講習や春季講習などで短期で留学するより経済的ですし、じっくり学べます。
このKontakt Studiumを申し込む方法は、まず大学の付きたい先生に連絡を取って、その先生の元で聴講生を出来るか聞いて、先生がOKしてくれたら、あとは書類を書いて学校に申請書を提出して学費を払えば完了です。

レッスン料は先生によって異なりますが、相場はだいたい1時間レッスン50ユーロから100ユーロ。

これプラス20ユーロの手数料を学校に払えば、先生の個人レッスンを定期的に受けられるというシステムです。
Kontakt Studiumがある学校は限られますが、これから受験を考えている人も、留学のきっかけにこの聴講生制度を使うのも1つの良い手段だと思います。

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