音大を卒業して、ドイツでピアノ講師として働き始めて4年程。
ある日は音楽教室で、ある日は自宅で、またある日は生徒の家で、そのまたある日は教会で。
まだまだ手探りで、色々と試行錯誤でレッスンしてる日々。
まずは教材探しが難しい。
日本にいた時は、「ピアノドリーム」や「ピアノひけるよ!ジュニア」、「バスティン」、「オルガン・ピアノの本」などを使用していたけど、ドイツに来て、まず何を使っていいのかさっぱり。
図書館にこもって子ども用の教材を色々とにらめっこしました。
最初はドイツの童謡も良く知らなかったので、子どもたちと一緒になって勉強していきました。
今回は私が良くレッスンで使用する教材をちょこっとご紹介します。
まずは、ドイツ人の同僚の先生が良く使用している”die Russische Klavierschule”
チャイコフスキーやカバレフスキーなどロシアの作曲家の子どものための曲の他、エチュードも組み込まれていて、大人の初心者の生徒にも使える教材。
ただ、ロシアの作曲家が多いので短調の曲が多いのと、挿絵が全くないので子どものモチベーションはあまり上がらないのが難点。10歳11歳くらいで初めてピアノを習う子には良いかな。
4、5歳向は、”Tastenträume”
1巻はト音記号のドからソ、ヘ音記号のドからファまで少しずつ学んでいけるので、日本の”ピアノドリーム”に似ている教材。
日本の楽譜はカラーで心そそられる絵が描いてあるけど、この教材は白黒。全然可愛くないので、挿絵のぬりえを宿題にしたり、シールを貼ったり楽譜に興味を持ってもらえるようにしています。
もう一つ、6、7、8歳くらいの初心者向けでおすすめなのが、”Klavierschulen mit der Maus”
ドイツで有名なキャラクターのマウスくんと一緒にピアノや楽典を勉強していく教本。
この教材はドイツの教材では珍しくカラーで、マウスくんのコメントを読みながら一緒に音楽について学べるので、ピアノや楽典の導入として使えるし、結構面白く子ども達にもウケが良いです!
まずはピアノを好きになってもらう事、楽しいなと思ってもらう事が大切なので、その子にあった教材選びって大事だなって思います。
教材選びはまだまだ続く。