ドイツの音楽大学事情②

今回はドイツの音大入試のお話です。
日本の音楽大学の入試は年に1度。

ドイツの音大の入試は、1月から2月にかけてと、5月から7月にかけての年に2度あります。(大学、学部によって異なります)

最近、夏ゼメスターの受験が終わったばかり。

受験時期になると、世界各国からドイツに受験生が集まり、受験前に大学の先生に自分の演奏を気に入ってもらえるか、一度、VorspielやVorsingen(試演)をするのですが、その予約で先生方も大忙し。

VorspielやVorsingenで先生に気に入ってもらえると入試も通りやすくなるし、何より大学の先生とコンタクトが取れるので、色々アドバイスをもらえたり、入試に向けてその後レッスンをしてもらえることもあります。

大学のホームページに、教授や講師の連絡先が載っていることが多いので、直接先生方に連絡を取って、VorspielやVorsingenの予約を取ります。

なかなか返事をくれない先生もいますが。。
そして一番大事なのはやっぱり語学🇩🇪

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素晴らしい演奏をしても、意思の疎通が出来ないと先生に興味を持ってもらうのが難しいです。

願書を提出する際に、語学学校の証明を出せばokのところもありますが、入試の際、大学や学部によって、語学の試験があるところもあります。

私も語学の壁には何度もぶち当たりました。今でもドイツ語にストレスを感じることは多々ありますが。。
そして、受験内容。

これも、大学、学部によって異なりますが、ピアノ科の場合だとバロック、古典、ロマンまたは近代、そして現代曲プラスエチュードを用意しなければいけません。

でも入試で演奏出来る時間は、たったの5分から10分。

ほぼ最初の演奏で決まってしまうので、なかなかシビアな入試です。

しかも、日本の大学と決定的に違うのが、入試で良い演奏をして合格点が出ても、教授や講師に生徒の空きがなかった場合、不合格となってしまうのです。

なので、ドイツの音大受験では、その時期にどれだけ在籍出来る空きがあるかで変わってくるので、タイミングと運もかなり重要です‼︎

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